カテゴリ
全体 Trials of Life 生活 Music Lover 音楽 Moviegoer 映画 Workaholism 仕事 TV Toxic テレビ Digression 余談 public-cat 街のヌコ ホワイトバンド non-daily life 非日常 IT Life ネットPC等 Witty Adult アダルト Living Things 生き物 リンク&ブログ
ライフログ
人生に影響を与えた
music
movie
最新のコメント
最新のトラックバック
以前の記事
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
00:30.40
モアナが祖母の意志を受け、部屋を出て行くシーン。 モアナの背後に掛かっているタペストリーでは 一番下に描かれている島が黒く塗りつぶされている。 これは島の死が最終段階に入っているという表現だ。 この瞬間のシーンで、祖母の「Go!(行くのだ!)」という言葉が更に強調される。 00:30.45 旅立つ準備をするモアナのシーン。 この手元に注目すると、 クライマックスで帆を直すシーンで使う針仕事の道具を準備している。 00:30.50 母親に引き止められるかと思ったが、送り出してくれるシーン。 上記で触れたように、母親も伝説を信じていて、その時だと母親も覚悟を決める場面。 00:36.14 マウイの住む島に漂着し、岩に刻まれた模様を発見するシーン。 これは子供には解り難いと思うので説明してあげて欲しい。 よく洋画や外国ドラマでの漂流シーンや刑務所の独房などで見かける 4本縦線を引き、1本の横線で束ねる模様で 日本で言うところの「正」の数え文字だ。 つまり、マウイが無人島に流れ着いてからの今日までの日数。 マウイはフックを失ってから変身が出来ずにこの島に 1000年もの間、幽閉されていたという表現だ。 …その割には能天気なマウイにちょっとカクっとしたシーンでもある。 00:40.45 マウイが自慢話を歌って披露するシーン。 以前の記事でも触れた、リトルマーメイドのキャラクター「フランダー」が一瞬見切れる。 これはDVDでないと確認するのは難しいだろう。 00:41.00 マウイの自慢話を散々聞かされたあとに 騙されたモアナが洞窟に閉じ込められるシーン。 ここではモアナがマウイに捨て台詞を言うのだが それが所謂放送禁止用語。 最後の一言は伏せられているが 「サノバ(ビッチ)!」とモアナは言いかけている。 よく下品な洋画を観ていると出てくる台詞だが マザーファッカー!のように頻繁に使われる。 「son of a bitch !」 bitchは売春婦、売女のことなので 「売春婦の息子!」もしくは「お前のカーチャン売春婦~!」となる。 男性に対する蔑視の言葉だが それを子供映画で入れるという暴挙も やはりディズニーの暗黒面ではある。 日本語吹き替え版を観たひと、 この部分はどんな台詞になってた? 「この!スカポンタン!」とかだった?笑 00:41.40 その洞窟の中に作りかけの彫像を発見するシーン。 これも上記の岩と一緒で、 1000年もヒマならば彫刻くらいしちゃうよ、という意味。 モデルが自分自身なのも、この映画でのマウイがいかに ナルシストであるかを描いている。 00:49.35 マウイがモアナに「お前はテカーに立ち向かったことがあるか?!」と諭すシーン。 しかし、モアナから「Have You?(あなたは?)」と切り替えされて タトゥーに「彼女に一票」とマークされる。 たしか冒頭、祖母の伝説話では 「マウイは行く手を阻むテカーと対決し、 その時にフックとハートを同時に失くした」 という表現になっていたが、事実はこのシーンより5分前のマウイの台詞。 「ハートを盗った瞬間に吹っ飛ばされた!」と言っているとおり この時点では、マウイはテカーとはまだ対面していない。 伝説とは後々、誇張されたり言い換えられたりしていることが多い という暗喩でもある。 00:55.50 モンスターの巣食う島に辿り着き、頂上の入り口へと岩山を登るシーン。 マウイがモアナに嫌味を言う。 「なんで操舵できない村娘が選ばれた? 海はなぜ自分でハートを返さない?」 ここはかなり面白いアプローチだ。 観客が一番疑問に思ってる部分について あえてキャラクターに触れさせている。 アナ雪ではその疑問についてはグレーのままだったが 今回はきちんとエンディングで答えを用意していたように思える。 それはエンディングにて。 01:00.40 ヤシガニのモンスター「タマトア」がモアナを捕まえているシーン。 これは前回の記事でも触れた デヴィッド・ボウイのオマージュであるという証拠があった。 映画を観た友人が 「目の色、違くね?」と教えてくれたのだ。 きちんと確認してみると、見事に左目の瞳孔が開いている。 これは劇場で一回観ただけでは発見は難しいだろう。 作り手の遊び心と言おうか、DVDの隠しアイテムと言おうか。 中途、タマトアの台詞にある 「オレは婆さんを喰ったよ、デカかったから1週間かかったがな!」 これも前述のマウイの神話にリンクしててかなりグロテスクな表現だ。 01:06.00 マウイが上手く変身できず、中途半端にサメ頭になってしまうシーン。 佳境でも出てくるこの「シャークヘッド」 明確なスラングとしては見つけることができなかったが これはきっと軍用機などに使われるペイントのことなのだろう。 アメリカにはシャークヘッドという被り物のジョークグッズもあるらしい。 こちらの方が由来かな?笑 01:10.50 身の上話をしたマウイがなぜかいきなり変身できるようになるシーン。 これもアナ雪のときに、エンディングで「そうよ!愛よ!」と簡単に解決してしまうシーンで 私はカクっとなったと言ったが、それに少し近かった。 まあ、ムリヤリ解釈しようとすれば、 それまでは後ろ向きで自信の無いマウイを モアナが元気付けたことで考え方が変わり解決、という感じだろうか。 プロセスに重きを置く日本人気質には少し物足りない省略かもしれん。 ま、所詮子供映画だ。 01:23.09 モアナが夜通し舟を走らせ朝を迎えるシーン。 これはマウイと会ったときに言われた(00:54.10) 「本物の船乗りは目的地に着くまでは眠らない!」というシーンの アンサーになっている。 寝ていない表情は上手くできていたと思う。 01:27.55 フックを破壊されたマウイが、戦いのダンスでテカーを威嚇するシーン。 これはマオリ族のHAKA(ハカ)という踊りで 日本ではラグビーのニュージーランド代表が踊っている オールブラックスのCMなどで記憶にあるひとが多いのではないかな? これは単なるダンスではなく 本当に実際の戦闘で使われるもので 現地のマオリ族は外国からの戦闘機や戦車や核兵器に対しても この踊りで立ち向かい、そして勝つ。 01:29.40 いよいよエンディングのシーン。 モアナは本当の自分を探すためにこの旅に出た。 そしてテカーがティフィティだと知ったときに全てを悟る。 「私は貴方の名前を知っている 本当の貴方を知っている」 テカーは自分が何者であるかが解らず、ずっと正気を失っている状態だった。 それをモアナに教えてもらうことで正気を取り戻す。 このシーンで読み取れること。 海は最初から、テカーがティフィティであることを知っていた。 モアナもマウイもテカー(ティフィティ)も 自らが本当の自分を発見することでしか解決できないことも 心の奥底では分かっていた。 だから、海がハートをただ単にティフィティへ返せばいいということではなく 自分自身を変えるのは(目覚めさせるのは)自分しか有り得ないということを 知らしめたかったのではないだろうか。 テカーは全世界を飲み込むほどの「負」の力を持っていた。 ティフィティは全世界に富を与える「正」の力を持っていた。 善と悪とは表裏一体。 化学や医療のように、それは使う人間によって 多大な利益も生み出すし、取り返しの付かない負の遺産を残す可能性がある という裏テーマがあるのだろうと私は解釈した。 長々と読んでもらった上で申し訳ないが ここに羅列した分析は 私が勝手に妄想解釈した結果でしかない。 事実確認も適切ではない部分もあるかもしれない。 映画は100人が観たら100通りの解釈が存在する。 それが映画の魅力でもある。 よく出来た映画ほど、いろいろな見方ができるものだ。 だとしても、この解析は異常だろ、気持ちワル!と思う人も また正常な反応だと思う。 しかし、残念ながらこれが私の映画の楽しみ方なのだ。 「Have You?」 余談だが、 この映画でひとつ気付いたことがある。 それはモアナが左利きだということだ。 裁縫などの後天的なものは右利きという精密さもある。 本当にどうでもイイことだが、作り手の意思がちょっと垣間見られて面白い。 以下に左利きと思われるシーン挙げて、総評を終えよう。 00:05.50 幼少のモアナが巻貝をひとつふたつと手に取るシーン。 00:15.40 父親に怒られ、腐って棒投げをするシーン。 00:25.10 祖先も左利きだった、星を読むシーン。 01:18.18 ハートを海に返すシーン。 01.22.00 星を読むシーン。 01:28.12 ハートを高く掲げるシーン。
by paranoid_eyes
| 2017-04-07 23:56
| Moviegoer 映画
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||