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先日、樹木の消毒と剪定の仕事に向かっていると いつも使う通りに人がバラバラと不自然に出てきている。 半分下着姿の女の子までが携帯を耳に当ててウロウロ。 軽トラックで現場へ向かっていたのだが 皆が注視している右側の路地の空にモクモクと黒い煙。 雨雲に見えるほどぶ厚い煙が立ち上っている。 隣には取引先の保育園があったし 先日もある保育園で焚き火と芋煮会があったので まさか焚き火かな~と思いつつ徐行する。 すると完全に火事の臭いが漂ってくる。 化学製品の焦げるようなすえた匂いだ。 保育園の裏の路地を見るとアパートの1Fから火が立ち上がってるのが見える。 とりあえず車を邪魔にならない端に寄せて停車、 近づいてみるとおじいちゃんが一人で家庭用の水道ホースで消火している。 周りに居るひともあまりの火力の強さに 野次馬というよりは圧倒されて呆然としているひとがほとんど。 火元からはスプレー缶などが破裂する音と火花。 「中に人はいるのか?」と聞いてみるが 周りの人は「居るらしい!」とか「居ないかも?」と情報も錯綜。 軽トラックには消毒用に200リットルの真水が積んであったし 設置して協力すべきか?と一瞬、思案。 その間も火はますます燃え盛って爆発音も激しい。 どうやらケミカル関連の資材もあるところらしかった。 すると私の後ろから50代後半くらいのおばちゃんが 「そのバイクをどかして!」と叫ぶ。 アパートの敷地、道路側にシートを掛けられた一台の大きなバイクあった。 ただ、写真を見ても判るとおり すでに火の手はそこまで及んでいてとても取りだせる状態ではない。 自分の息子か孫のバイクなのか判らなかったが 「だれか!バイクをどかしないさい!」 相変わらず叫んでいる。 その声に押されてパニクっているおじいちゃんなどが そのバイクに近寄ろうとアクションを起こしたので 私は慌てて制止して「危ないからだめだよ!」と引き戻す。 しかしそのおばあちゃんは煽るのを止めない。 「早く!早くそのバイクを動かして!」 思わず私は声を荒げてしまった。 「危ないから近づくな!何を言ってるんだ!」 その声にもウロウロするおじさんやおじいちゃんたち。 さすがに私は、 無責任にも他人を危険に曝そうとするそのおばちゃんを睨むと 「いつ爆発するか判らないんだからダメだ!」と一喝。 おばちゃんが黙ったので、近くで見ているひとたちにも 「危ないからなるべく離れて~」と勝手に仕切る。 そして再び噴霧器を設置するか思案。 するとすぐに自転車に乗った消防の人が先行して二人到着、 少し遠くからも消防車のサイレンが聞こえてきた。 私は安堵すると、消火作業の邪魔にならないよう 速やかに車に乗って仕事現場へと向かった。 後でテレビのニュースで確認したが 1Fにいた一人が病院に搬送されたが亡くなってしまったらしい。 先日、知人の家も2軒先が放火でやられたと聞いた。 くれぐれも外に可燃性の高いもの 新聞の束やダンボールなどを置きっぱなしにしないように 気をつけたいものだ。 ↓後日、園側から撮影
by paranoid_eyes
| 2014-09-07 19:24
| Trials of Life 生活
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