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そうそう、この頃になると桜も芽吹いて卒業シーズン。
恋愛と言うには幼すぎる出来事もいくつか思い出される季節です。 今日、巷ではホワイト・デーなる時期なので、淡い記憶の欠片をひとつ。 それは高校も3年を終えようという春。 その日も私は帰り道の同じ友人と電車に乗っていた。 友は、そう清水宏次朗似のなかなか端正な顔の造りの男で、 やはり音楽やバイクの話に尽きる帰宅の途。 乗り換えでホームから階段を上る。 すると前記の女子高の制服姿が2人、こちらを凝視している。 硬派と思われていて、普段は女性関係に鈍い私たちにもその空気は伝わった。 私はというと、当時お洒落も身に付いておらず、 制服もズボンをスリムに替えてるくらいで‥ しかしその友人はディップで髪を立たせたり、 靴下やTシャツにも気を遣うお洒落サンだった。 当然、走り寄る彼女は彼に用があるのだと反射的に身を引いた。 すると、見上げた顔は私を直視、私は思わず後退る。 どうやらその2人は私たち2人をそれぞれ待っていたらしく、 すぐに後ろの子は彼の元へ。 「読んでください!」と渡されたのは確かパステルイエローの封筒だった‥気がする。 こんな思い出の色も私には不確か‥^^; そして彼女は私の首元をジッと見る。 私の通っていた高校は蛇腹の制服。 そう、金ボタンが付いていないのだ。 なので、卒業の第二ボタンは詰襟にある校章か学年章に代る。 「‥どちらかいただけませんか?」という問いに暫し固まる。 実は既に校内の女の子と交換をする約束をしていたのだ。 しかしそこは私も男の子、さっぱり潔くないのだ。 「あ、うん‥えーと‥」とハッキリ言葉が出てこない。 するとポケットに入れていた手が何かに触る。 弾いていたギターのピックだ。 当時私はハードロックにハマり、エレキギターを嗜み始めていた。 カッコイイと思って買ったステンレス製のピックが思いのほか使えなくて、 無造作にポケットに入れたままになっていた。 とっさにそれを取り出すと、「これなら‥」と差し出した。 その子は一瞬困惑し、しかし何かを悟ったように、 緊張のままの笑顔でそれを受け取るとペコリと頭を下げて、 もうひとりの子と手を繋いで走り去った。 なんとも言えない罪悪感と、残り香を置いて。 テレビドラマなら、すぐにその友人とお互いの手紙を見せ合ったり、 「そっちの女の子の方が可愛かった」などとバカ話に花を咲かせようものだが、 そこはリアル、顔は見合わせたものの、 お互いペタンコのカバンにそれらを仕舞うと何も無かったように 元のテンションで話しながら帰ったのだった。 それって硬派なことかな?^^; 渡された手紙の内容は忘れてしまったが、 確か「ずっと見てました‥」みたいなことだったかと。 しかしハッキリと覚えてる文句がある。 「大学生活をengoyしてくださいね!」‥そう、誤字だ。(正:enjoy) 今思えば彼女は何度も書き直したであろうその手紙。 貰った当時から、そして思い出せる現在も、 彼女のその間違いを滑稽ではなく愛らしいと感じる私の中身は、 ずっと変わっていないと自負できる‥そんな気がする^^ 花粉症には毎年悩まされる私だが、桜の花の咲く頃に、 淡いながらも温かい気持ちになれる、そんな思い出たちに支えられ、 包まれながら生かされている。 あの女の子はきっと今ごろ、幸せに暮らしていることだろう♪
by paranoid_eyes
| 2005-03-14 22:13
| Trials of Life 生活
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Comments(3)
Commented
at 2005-03-14 22:37
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
shou20031 at 2005-03-14 22:55
いいですね~まさに青春ですね。昔を思い出してニタニタしているのは一人や二人じゃないですよね。
甘く青臭い思い出だ~
0
Commented
by
paranoid_eyes at 2005-03-15 20:46
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